DJ MIX研究所①なぜヒット曲を集めたMIXが響かないのか

差の付くDJ MIXの作り方を徹底研究!

このDJ MIX徹底研究所では、中〜上級者向けにDJ MIXの音源を紹介しながら他のDJとは一味もふた味も差の付くDJ MIXの作り方を徹底的に解説していきます!
DJ MIX研究所②はコチラ
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ただ曲をつないでいくだけのシンプルなDJ MIX制作から一歩踏み込んで、テーマの選び方やコンセプトの立て方から展開の作り方などを自分ならではの視点で解説していきたいと思います。

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まずは、DJ MIXをクリエイトする上で、何より大事なのは「テーマとコンセプトの立て方」。ここに時間をかけないと、いくら自分のスキルを使ったり、出たばかりの新譜やヒット曲を詰め込んだところでみんなに聴いてはもらえません。
 

DJ MIXで陥りがちな2つの罠

DJ MIXを作る上で、よく陥りがちなのが

「流行りのヒット曲を集めてみました」という”ヒット曲集めただけ系MIX”と、

「自分はこんなに色んなジャンルPLAYできまっせ」という”オレオレ聴いてよ系”のMIXです。

まず前者の”ヒット曲集めただけ系MIX”から。これはよほど新譜の情報量やMIXのスキルがないと、どれも似たような内容になりがちです。当然ですよね、ヒットした曲を集めてるんですから。

例えるなら近所にソバ屋さんなのにラーメンやオムライスまで置いてるような店ありますよね?または品揃えの幅が広くてついつい行ってしまう居酒屋さんやファミレス。(嫌いじゃないです。笑)

・・・あれは、「近所だから」お客さんが通うんです。または大手のチェーンだから、お店に入ってくれるんです。しかしネットで音楽を聴くのに距離は関係ありません。友達は聴いてくれても知らない人はヒット曲を「聞き流す」だけで、再生数は伸びてもあなた自身のDJに興味を持ってくれません。それはあなたのDJではなく、世界のヒット曲を聴いているだけだからです。
そういったお仕事はラジオ局やiTunes、Spotifyさんにおまかせしましょう。
 

ドアを付けて看板を立てよう

次に”オレオレ聴いてよ系MIX”。もちろん「自分の好きな音楽をみんなに聴いて欲しい」という衝動は、120%正解です。これが根源にないとDJはできません。
しかしだからといってテーマを絞らずに多ジャンルを詰め込んでしまうと、自分目線になりすぎて知らないリスナーに「このDJいいな!」という共感を得にくいんですね。

自分の感覚で色んな食材を詰め込んだ創作料理を押し付けるだけでは、例え味が良くても(選曲が良くても)お客さんに通ってもらえません。その料理に素敵な名前を付けて、そのお店にドアを付けて、看板を立てて、キャッチコピーを付けて初めてお客さんは来てくれます。

逆にいうと、「音楽には距離が関係ない」ので、面白いMIXを作ってきちとアピールができれば、どんなに遠くからでも飛んできてくれるお客さんがいます。
自分のMIXに地球の裏側から「Awesome!」なんてコメントが着いたら、最高ですよね。
それが現代のDJの楽しさです。
 

刺さるコンセプトを立てる

これだけ音楽の情報が溢れる現在、リスナーに自分のDJを選んでもらうには「こういうシチュエーションで聴きたい」「こんな音楽性に特化している」という「刺さる」尖ったコンセプトを立てるべきなんです。まだ有名ではないDJなら、なおさら。

ファミレスやチェーンの居酒屋ではなく、これを食べたい!と思い遠くから来てくれるお客さんを獲得するべきです。自分のキャラクターや届けたいターゲットを明確にするんです。


そしてもう一つ大事なのは、「企画のフレッシュ」さ。
オリジナリティにおいても、また新しさという意味でもFRESH!であるべきです。

「AというMIXもBというMIXもみんなやっているけど、AとBをあわせてCという切り口を作った人はいない」ヒット企画を生むのは、こういう考え方です。

実際には、「さらにCという切り口にDという時代背景だからEというリスナー層を狙うためにFというSNSツールを使ってプロモーションはGとHを・・・」くらいまで考えます。DJにはマーケティングセンスも必要です。

 

さて、この自分のMIX

「Sweet Life Radio - Inspired by FINESSE-」のコンセプトについて。

 

僕はもともと自分のルーツである90’s R&Bに加え、それと現代にLINKするためにBruno Marsの「Finesse Remix feat. Cardi B」というヒット曲を絡めました。
 

ブランドとは「何をやらないか

さらにそこに説得力を持たせるために、この曲のモチーフであるNEW JACK SWINGの中でも現代のリスナーにもFITする洗練された92~93年のアップテンポの音源に限定しています。安易にNEW JACK SWINGだからと言ってBobby BrownのEvery Little Stepを入れたりしません。
「よけいなことをやらない」これはとても大切なことです。自分というブランドを確立するためには、「何をやるか」以上に「(余計な)何をやらないか」を選択することです。

また、この「Finesse Remix feat. Cardi B」がシングル・カットされたその数日後にミックスを作り始めました。何週間も空いたら熱が冷めちゃいます。もし日本のDJの誰かがこれを先にやっていたら、作るのをやめていました。それくらい研ぎすませたほうが「おもしろい」と、僕は思います。(もちろん!発想は自由です)

ジャケットは92-93年をイメージしてカセットテープの写真を使い自分で簡単にデザインしました。テーマカラーをFINESSEのジャケ写に寄せています。

ちなみに僕のUPするMIXは、世界のmixcloud R&Bチャートに必ずTOP 10以内に入っています(たぶん。最近あんまりチャート見てないから。。)。

 

と、いうことで、今回はここまで。

次回はこのMIXから実際のつなぎをピックアップして解説していきます!
 

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