「ヒップホップの黄金期」と言われる 90's HipHop - 洋楽ヒット曲をランキングで紹介!
こんにちは!オンラインDJスクール MIXFUN!のDJ KOMORIです。
人気の定番ヒット曲を紹介して欲しい!というリクエストから、洋楽ヒット曲を年代とジャンルごとにまとめました!
このランキングではUSビルボードチャートの90年代のランキングをベースに、プロのDJの視点から日本での知名度も考慮に入れました。
懐かしい〜なんていう人から、リアルタイムでは聴いていないけどこの曲知っているという人も多いでしょう!
では早速、90年代HipHopランキングベスト10です!!
70年代にNYで生まれたHipHopは、90年代に黄金期を迎えていた
70年代にNYで生まれて、80年代に全米へ広まって行ったHipHop。
そして世界に広まった90年代は HipHopにとって「黄金期」と呼ばれる時代で、90's 初期〜中期は「HipHopクラシック」と言われる特に質の高い作品が量産された時代でもありました。
しかし90年代中盤に2パックとビギー(NOTORIOUS B.I.G.)という二人のスターを銃撃で亡くしたこと、また商業化へ大きくシフトしたHipHopは、90年代後半は「迷走期」だったとも言えるでしょう。
そんな激動の時代のHipHopベストヒット10曲を選んでみました!!
10位:Method Man ft. Mary J. Blige - All I Need ('94)
伝説的なヒップホップグループ「Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)」を代表するラッパーのメソッド・マン。
そしてフィーチャリングには、「クイーン・オブ・ヒップホップソウル」と呼ばれるメアリー・J・ブライジがタッグを組んだ、クールなヒット曲。
この楽曲に漂うダークな世界観は、ウータンのトレード・マークであった「ホラーコア」というタイプのトラック。
また、今では世界中で常識となった「HipHopトラックのサビに女性ボーカルを迎える」というスタイルも、当時としては斬新だった1曲ですね!
9位:Mobb Deep - Shook Ones, Pt. II ('95)
NYのクイーンズ出身 ヒップホップ・デュオ、モブ・ディープによるスマッシュヒット。トラックの雰囲気がかなり独特で、引き込まれる中毒性がありますよね。
90年代初期〜中期には東海岸から生まれた数々のヒップホップ・クラシックが存在しますが、この曲は映画「8マイル」で使われて幅広い層に知られているということでセレクトしました!
8位:House of Pain - Jump Around ('92)
90年代のHipHopを代表するパーティー・ソング。強烈なイントロ、そしてサビの「エビバディ・ジャンプ!ジャンプ!」で誰もが飛び上がってました。笑
日本でもドーベルマン・インフィニティがカバーしていましたね!
今でも海外の大型フェスでDJがプレイすることもある曲なので、耳に覚えのある若い世代も多いのでは!?
7位:Lauryn Hill - Doo-Wop (That Thing) ('98)
元フュージーズに所属していたローリン・ヒルのソロ・ヒット曲。フィメール・ラッパーとして、また女性アーティストとして、90年代に大きな影響力を築いたローリン。
98年に発売されたアルバム「ミスエデュケーション」も知的なリリックが話題を呼び世界中で大ヒットしました。
ローリンはそのルックスやファッションも含めて、ここ日本でも絶大な人気を誇っていましたね!
6位:Puff Daddy [feat. Faith Evans & 112] - I’ll Be Missing You
先出のラッパー、ノトーリアス・BIGが亡くなった時に制作された楽曲。盟友でありプロデューサーであるディディ(当時パフ・ダディ)、レーベルメイトの112、そして元妻のフェイス・エバンスが参加しました。
サンプリングのネタは有名なポリスの「Every Breath You Take」。メロディーもほぼ同じなのでカバーに近いですね。
また余談ですが・・自分はこのフェイス・エバンスと「Love’s Doors」というオリジナル楽曲を制作した経験があります!
5位:Naughty by Nature - Hip Hop Hooray ('92)
ニュージャージー出身の3人組、ノーティー・バイ・ネイチャーが放ったヒップホップ・アンセム。
曲名を知らなくても、「ヘーイ!ホー!」というこのサビに聞き覚えが無い人はいないのでは!?
「Jump Around」と並び、こちらも現代でもDJにプレイされ続ける、90年代のHipHopパーティーソングとして真っ先に挙がる曲です!
4位:Dr. Dre ft. Snoop Doggy Dogg - Nuthin’ But A G Thang
ドクター・ドレとスヌープ・ドッグという西海岸のヒップホップシーン、いわゆる「ウェッサイ(West side)」を代表する二人のヒット曲。
史上最高のヒップホップ映画として呼び超えの高い「ストレイト・アウタ・コンプトン」で彼らを知った若い世代も多いでしょう!
またDr.ドレはヘッドホン・ブランド「Beats」の生みの親としてのビジネスマンの顔も持っているという、正にストリートから成り上がったアメリカン・ドリームです。
3位:DJ Jazzy Jeff & The Fresh Prince - Summertime
今も夏の定番曲としてHipHopの枠を超えて親しまれているのがこの「サマー・タイム」!
このラッパーは皆さんご存知の、俳優ウィル・スミス!元々はDJジャジージェフとラップグループとして活動していたんですね。
ちなみにこの曲のサンプリング・ネタはクール・アンド・ザ・ギャングの名曲「Summer Madness」です。
2位:The Notorious B.I.G. - Big Poppa ('94)
惜しくも'97年に銃撃によってこの世を去った、NYを代表するラッパーであるザ・ノトーリアス・B.I.G. 。
その天才的な描写力のラップと、当時のヒップホップとしては珍しかったメロウでレイドバックした大ネタ使いのサウンドが人気を博しました。
これらの大ネタ使いは先出のラッパー / プロデューサーであるディディー(当時のパフ・ダディー)が仕込んだことは有名な話ですね!
ちなみにこちらの曲のサンプリング・ネタは、アイズレー・ブラザーズの名曲「ビットウィーン・ザ・シーツ」です
1位:2Pac ft. Dr. Dre - California Love ('95)
こちらも残念ながら96年に銃で命を落とした伝説のラッパー、2パック。
前出のDr.ドレとタッグを組んだこの名曲は、ヒップホップが世界に誇るカリフォルニア讃歌として世に残っています。
2パックはアーティストとして活動していたのは91〜96年のわずか5年ほどなのですが、その短い間に数々の伝説を残しています。
当時はこの大掛かりなミュージック・ビデオが世界的にも話題になりました!
それまでHipHopのミュージックビデオと言えば「地元 or クラブで仲間とつるんでいる」という映像が定番中の定番でした。
しかしこの壮大なスケールと映画の様な映像には、当時のHipHop観を覆すほどのインパクトがありました。
特にMTVが日本でも広まりつつあった頃なので、このビデオに衝撃を受けた人は多かったのでは無いでしょうか。
絶対見るべき映画!「ストレイト・アウタ・コンプトン」
90年代のHipHopを知る上で、超絶オススメなのが映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」。
この映画はDr.Dreを中心に西海岸HipHopの始まり〜全盛期へと差し掛かる模様を再現した、傑作ドキュメンタリー映画。
この映画を観てもらえれば90's HipHopの空気感が、もっと言えば「HipHopとは何なのか」という本質的なメッセージまでも理解してもらえる映画だと思います。
まとめ - ローカル音楽から世界に広がりを見せたHipHop
ということで、傑作の多い90年代HipHopのランキングを見てもらいました!
「あの曲が入ってないぞ!」という声も多いと思いますが、全米でのセールスを中心に、日本での知名度や現在のクラブでの盛り上がり等を加味して独自のランキングさせていただきました。
他のジャンルや年代も特集していく予定なのでオタノシミニ!