DJ KOMORI

DJ KOMORI のULTRA JAPANでのLIVE MIX音源が公開!

こんにちは!MIXFUN!のDJ KOMORIです。

9月の17-18日にお台場にて行われたULTRA JAPAN 2022
自分がPARK STAGE出演した際のDJプレイ、LIVE MIXがMIXCLOUDにて公開されました!

選曲したTRACK LISTは世界的なDJのプレイリストを公開している、1001TRACKLIST.comに公開されています!

TRACKLIST 1001.com でトラックリストを見る
KOMORI @ Park Stage, ULTRA MUSIC FESTIVAL JAPAN 2022-09-18

ここMIXFUN!では飽くまで今回のセットリストについて「DJ的な視点」からお話しようと思います!

まずDJとして抑えるべきポイントはこちらです

  1. クラブではなく「フェス」である
  2. メインステージではなくサブステージである
  3. 複数ジャンルをプレイしてお客さんを集める
  4. 三年ぶりに開催されたULTRA JAPANというフェスである

 

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1. クラブではなく「フェス」である

ULTRA JAPANは、日本で行われる最大のダンス・ミュージック・フェステイバルです。
毎晩同じ会場で一夜の流れを作るクラブと違って、フェスでは自分の持ち時間の中で「起承転結」を付ける必要があります。

また、これもフェスでのDJプレイの特徴で、プレイ中にピリオドを打つことで起承転結の区切りがわかりやすくなる、ということです。
(小説でいえば「ここからは第◯章」と1ページ空白を挟むようなものだと思ってください)
今回の50minセットの中では3回ほど、数秒間「ほぼ無音の時間」を入れています。
これは「チャプターを変えるためのトラック」を複数用意しておいて、フロアの雰囲気がピークを超えた、もしくは行き詰まった時にこれらのトラックをプレイするようにしました。

また、「フェスDJを勉強するにはフェスDJを参考にしよう!」と思う人も多いと思うけど・・
ここで勘違いしてはいけないのが、99.99%のDJは「Zeddのようなヒット曲を持ったDJではない」ということです。(個人的にZeddは大好きです 笑)

自分のキャリアやDJスタイルに合ったDJプレイというのがあるので、ぜひ様々なDJのプレイリストを参考にしてみてください!

2. メインステージではなくサブステージである

今回のULTRA JAPANのヘッドライナーは、ZeddMartin GarrixAfrojackのような世界的な超有名DJばかりです。
自分がプレイしたのはMAIN STAGEとは別のPARK STAGEでした。
これが選曲を決める上で、大きなポイントとなります。
(そしていきなりメインステージに出るDJはほぼいないので、みなさんにとって重要なことです)

クラブでのサブフロアやフェスでのメインステージ以外での選曲は、基本的に「受け身」になる場合があるからです。
自分のDJを聴きに来たお客さんだけではなく「メインステージが楽しめなかったお客さん」「ちょっと休憩しているお客さん」を楽しませる、という大前提を理解しておくことが必要です。

自分の出演時間は、メインステージがハウスDJとして世界的に有名なオリバー・ヘルデンだったので、必然的に「ハウス中心のセット」は選択肢から外れます
また「みんなが盛り上がる曲だけど、メインステージでプレイされていない曲」というのを読み取ってプレイすることも大切です。

時にはこのように「消去法で考える」ことも必要なので、ぜひ覚えておいてください!

3. 複数ジャンルをプレイしてお客さんを集める

今回のULTRA JAPANはコロナの影響で入国が厳しい中、それでも数多く海外からのお客さんが来場していました。
また、EDMが中心のフェスとはいえ、お客さんの人数が圧倒的に多いので音楽の好みは様々なジャンルに分かれています

例えば「Tech Houseのみのセット」「Bass Musicばかりのプレイ」など、一つや二つのジャンルばかりをプレイすると、そのジャンルが好きではないお客さんはいつまでも引き寄せられません

今回、自分の持ち時間50minの中でプレイしたジャンル名をざっと上げると・・
Electro House、House、Tropical House、DubStep、Trap、Drum n Bass、POPS、Rock、HipHop、R&B、Soul・・とざっくり10ジャンル以上になります。
(House系を細かく分けるともっと増えます 笑)

そしてLIVE MIXを聞いていただければ分かると思いますが、2〜4曲ごとに意識的にジャンルを変えています。
これはEDM、Bass Music、Rock、HipHop・・それぞれのジャンルが好きな人を一つのフロアでまとめるための超重要なプロセスです。

それをDJプレイで効率的に盛り込むために、「ジャンルを変えるためのトラック」を複数用意しておいて、今だ!と思った時にスイッチできるようにしています。

正直言って、これをフロアを見ながらアドリブで構成できるDJは、まだ日本でも一握りしかいないと感じています。
そしてEDMフェスだけでプレイしようと思っても、絶対にこのセンスは一生身につきません。
DJに年齢は関係ありませんが、「クラブDJとしての経験値」が絶対的に必要です。

プロのDJとして活躍するにはとてもとても大切な感覚なので、ぜひ意識して身につけて行ってほしいです!

4. 三年ぶりに開催されたULTRA JAPANというフェスである

ULTRA JAPANのチケット代は、約18,000円します。
だからお客さんの楽しみたい!という「モチベーションが高い」んです。
特に今回は3年ぶりの開催ということもあり、お客さんのテンションがめちゃくちゃ高かったです。

そこで、言い方は悪いですが・・高いお金を払って「知らないDJがプレイする知らない曲」を聴きたいと思うお客さんは、残念ながら多くありません。笑

その代わり、フェスでお客さんの心を掴むことができれば、ファンは一気に増えます。
それはさっき言ったように「モチベーションが高い」からです。

日本人のDJの中には「ULTRAに出れる!」という想いが強すぎて、そういったお客さん側の感情まで読みとれたDJが多くはなかったかな・・と個人的に感じました。

「自分のエゴを捨ててでも、目の前のオーディエンスを楽しませる」
時にはDJは、そういった感情を持つことが何よりも大切だと感じたステージでもありました。

みなさんの中にもいつかBIGフェスや大きなイベントに出演するDJがいると思うので、今回の記事をぜひ参考にしてみてください!

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