こんにちは!オンラインDJスクール MIXFUN!のDJ KOMORIです。
「DJで盛り上げたい!」「最高のDJプレイをしたい!」
言葉にすると簡単だけど、実際はなかなか難しいですよね・・。
プロのDJの中にも、どんな現場でも盛り上げられるDJと、そうでないDJがいます。
では、盛り上げるのが上手いプロのDJにはどんな共通点があるのでしょうか?
ちなみにここでいう「盛り上げが上手いDJ」とは、いわゆるSNSでフォロワーが多い有名なDJという意味ではありません。
「プロのDJとして人気がある」
「クラブやDJから信頼されている(だから仕事も多いし稼いでいる)」
自分はキャリアの中でそんなDJをたくさん見て来ました。
「盛り上げ方が分からない・・」
そんな悩んでいるDJに、5つの質問を問いかけたいと思います!
- 決まったジャンルばかりプレイしていないか?
- 盛り上がる曲「ばかり」プレイしていないか?
- 自分のキャラクターをDJに生かせているか?
- 空気を読んだDJプレイができているか?
- パーティー全体を一緒に楽しんでいるか?
1. 決まったジャンルばかりプレイしていないか?
クラブイベントは、ご存知のように音楽のジャンルで分かれていることがほとんどです。
HipHop、EDM、House、Techno、R&B...
これらの中で一つのジャンルしかプレイできないDJは、それだけチャンスの幅が狭い事を意味します。
もちろん一番得意なジャンル、好きなジャンルがあるのは自然なことです。
しかし「おれはこのジャンルしかプレイしない!〇〇なんて好きじゃない」 というネガティブなスタンスは、それだけ自分の可能性を狭めていることだと気づくべきです。
もしかしたら、その「価値観の狭さが楽しくなくしている原因」かもしれません。
活躍できるDJを目指すのであれば、まずはHipHop、EDM、Top 40といったメジャーなジャンルのヒット曲をプレイできるように抑えられるといいでしょう。(ざっくり曲数でいうと各ジャンル 100〜200曲ずつくらいかな・・)
もちろん「趣味でDJを楽しみたい!」という人は好きなジャンルを掘り下げればいいでしょう。
でも、DJするのも遊びにいくクラブも同じジャンル・・それではプレイの幅も交友関係も広がっていきません。
自分の得意ジャンルが複数あると、DJワークに幅も個性も出ると思いますよ!
2. 盛り上がる曲「ばかり」プレイしていないか?
「え・・盛り上げる曲かけるの当たり前でしょ?」
それは半分正解で、半分は不正解です。
もちろんクラブやDJパーティーでは「お客さんに楽しんでもらうのは大前提」ですよね。
例えで一番分かりやすいのが、レストランのコース料理です。
お肉がメインのコースでも、前菜があるからお肉を美味しく感じるんです。
あなたのDJプレイは「ローストビーフ!ハンバーグ!最後に・・ステーキ!」という胸焼けしそうな選曲になっていませんか?笑
「2 for 1ルール」でプレイしてみる
この時に有効なのが「2 for 1」というルールを決めて、プレイしてみること。
具体的には・・
「2曲盛り上げる曲をかけたら、1曲はお客さんが知らない曲をかける」
「2曲ヒット曲をかけて、次の1曲は自分の好きな曲をかける」というルールを自分で設定して選曲をすることです。
また、「2曲→1曲」と言いましたが、これはケース・バイ・ケースでこの数字を変えてOKです。
お客さんの少ない時間帯なら「1曲ずつ交互に」でもいいし、盛り上がるメインタイムなら「3曲ヒット曲→1曲マイナー曲」でも良いかもしれません。
もっと言えば、「フロアの状況を見て、その割合を変える」ことこそ、DJの本質の一つでもあります!
3. 自分のキャラクターをDJに生かせているか?
DJその人 自身の「キャラクター」、実はこれはDJにとって大切なことなんです。
少し大げさにいえば、DJとはその人間そのもの、その人の人生が伝わるような行為なんです。
他者から見ると「自分自身に求められている事を分かっている」ともいえます。
これを現代風に言うと、いわゆる「ブランディング」とも言えると思います。
自分はどんなDJプレイが出来て、こんなキャラクターだから、みんなの中でこのポジションなら負けない!
それらのことを客観的にわかっているかどうかは、周りの人に楽しんでもらうためにとても大切なことです。
お笑い芸人さんを見ているとよく分かりますよね。
自分はうまく話すのが苦手だったら誰かがフォローしてくれたり、
時には引き立て役に回って、周りの人を盛り上げたり・・。
自分は飽くまで「自分らしく」、それでいて「他の人にとって魅力的な側面」を見せる・・
そういった「クリエイティブさ」が自己アピールの面でも必要なんです!
4. 空気を読んだDJプレイができているか?
DJにとって空気を読んで場に合わせる、というのは非常に大事な要素です。
DJにとって空気を読むとはつまり、お客さんの好みや年齢層、イベントの時間帯や雰囲気に合わせた選曲をするということです。
他の記事でも書きましたが、日本のDJを取り巻く環境は、この「空気を読む能力」を軽く見る傾向があります。
DJをはじめたばかりの人はこう思っているかも知れません
「DJってとにかく盛り上げれば良いんじゃないの?」
クラブで長年修行をしたDJはこう思うかも知れません
「一日の流れがあるからそれを守ることが一番大事!」
どちらも時には正解で、時には不正解です。
あなたが主催するイベントなら好きな曲を好きなようにプレイしてOKかもしれませんが、クラブビジネスの場ではそうは行きません。
大型クラブ一晩の売上は数百万円を超えることも多いので、そこでのDJプレイが売上を大きく左右する重要な役割を持っています。
本当の正解は、その場の空気、つまり客層やDJの流れなどを踏まえて選曲を判断することです。これがとにかく、奥が深いんです。
DJが選曲をする上で考えるべき要素をざっと挙げると・・
プレイの時間帯、前後のDJの流れ、お客さんの数、年齢層、男女比、ハコの造り、バーの混み具合、イベントのコンセプト、季節、天気、曜日・・
数十項目の要素のバランスを考慮して、瞬時にアドリブで選曲を変更して行きます。
クラブのマネージャーやイベント主催者は、これらのポイントを踏まえてDJの良し悪しを判断するでしょう。
したがってDJとしてブッキングされるには、空気を読む能力が必須となってくるのです。
5. パーティー全体を一緒に楽しんでいるか?
多くのイベントは「パーティー」なので、一緒に盛り上げてくれる人をまたブッキングしたい、と思うのは自然なことですよね。
自分の出番直前に来て、自分の出番が終わったらすぐ帰る・・それがルール違反では無くても、「次に呼びたいか?」と言われれば答えはNOですよね。
もちろん!これは義務ではないので、楽しくないのにを嘘をつく必要はありません。
また、飲みたくないお酒を無理やり飲んだりする必要もないと思います。
(お酒のつきあいがゼロだとは言いませんが。。)
ただ、自分らしいやり方で盛り上げるんだ!という気持ちは忘れずにいたいですね。
例えば、DJや常連のお客さんの誕生日をチェックしておいて、みんなそろっての乾杯をセッティングしたり。
ちょっとフロアに人が少ないな、と思ったら目立つようにフロアで踊ってみたり、元気がなさそうなお客さんがいたら声をかけてみたり。
このような「ちょっとした気配りの積み重ね」で、いいパーティーのいい雰囲気はつくられています。
自分のキャラに合った行動で良いので、DJプレイ以外にもぜひ周りを楽しませる行動をとってみてください!