現代のDJが音楽制作に挑戦するべき3つの理由

こんにちは!オンラインDJスクールMIXFUN!のDJ KOMORIです。
今日はDJと音楽制作 / プロデュースワークの関係についてお話したいと思います。

以前は「DJ=曲をつないでPLAYする」ことが一般的なDJのイメージでした。
しかし現代は、世界的に「DJ=プロデューサー / トラックメイカー」となっていることはみなさん気づいていることでしょう。

これを読んでいる多くの方は既にDJとして活動している、もしくはDJに興味のある方だと思います。
「作曲 / 音楽制作にチャレンジしたいけど、ハードルが高くて手が出ない・・」
そういう方がとても多いことを知っているので、僕はこの記事を書いています。

では、なぜ現代のDJは音楽を作らなくてはならないのでしょうか?
その質問に答える前に、こう質問をしたいです。
「あなたが憧れるDJの中で、音楽を作っていないDJがいますか?」
そう、音楽制作に手が届かない時点で活躍できる範囲は狭くなってしまうのです。

さて、以前はDJといえば選曲やクラブプレイをすることだけが仕事だったのですが
なぜ「DJ=音楽プロデューサー」となったのか、その理由をここで考えたいと思います!

目次

理由1. DJが昔より「簡単」になっているから
理由2. 作曲が昔より「簡単」になっているから
理由3. DJはDJプレイだけでは差別化ができない

さて、1つずつ見ていきましょう!

理由1. テクノロジーのおかげでDJが昔より「簡単」になっているから

昔はアナログレコードでPLAYしていたので、DJのミックス操作自体が今の数倍は難易度が高かったです。
しかし今は、あらゆるDJ機材にSYNCモードなどが搭載されていて自動的にテンポを合わせてくれます。

DJが曲を探すのも、CUEポイントも、LOOPも、エフェクトも、すべてデジタル操作で簡単にできるようになったのです。
(信じられないかもしれませんが、僕たちはこれらを全てアナログでやってました・・笑)

そのため特別なDJスキルや長い練習時間が無くても、DJとしてブースに立てるようになりました。
これはもちろん多くの人がDJできるという点ではメリットもあるのですが、経験やテクニックを売りにしているDJたちにとってはデメリットであると言えるでしょう。

理由2. デジタル化で作曲が昔より「簡単」になっているから

これもDJと同じことなのですが、デジタル化の恩恵を受けて作曲もどんどん簡単になっています。

昔はそもそも多重録音(複数のトラックを重ねて一つの音声として録音する)こと自体が難しくて、特殊な機材が必要でした。
HipHopプロデューサーが使っていた初期のサンプラーが、全メモリー合わせて数秒間(!)しか録音できなかったのは有名な話です。

またシンセサイザーやMIDIキーボードなどの価格も高く、15年前であれば作曲をはじめるには予算として20〜30万円は必要でした。

しかし現代は、ノートPCやスマホ、タブレットのどれかあれば、プロ仕様に近いクオリティーの音楽を作ることができます。
DAWソフトの価格も下がってきており、作ろうと思えば無料のソフトやアプリのみでトラック制作することも可能です。

もちろんプロ仕様の機材を揃えれえばその予算は天井知らずです。
海外の超有名DJが所有するスタジオは数千万円〜億単位の予算がかかっているでしょう。

しかし、時代の流れとともにDJと同じ様に音楽制作もハードルが下がったのは事実です。
このため多くの人が音楽制作に取り組むようになり、トラックメイクで結果を出してからDJデビューをする
もしくはDJデビューの以前から音楽制作を始めている、というケースがかなり増えました。

DJプレイと作曲では表現の自由度が全くちがう

また、ここで一つお伝えしたいのが「表現の自由度と可能性」という点です。
DJは基本的に「誰かのつくった曲をプレイする」という立場です。
エフェクトなどの機能は増えましたが、それは飽くまで「他人の曲に手を加える」という作業です。
またDJのハイレベルなテクニックに関して言えば、DJ同士にしか分からないという問題もあります。

それに比べて、自分だけの音楽をゼロから作るというプロセスは、可能性がとても広いことは分かってもらえると思います。
歌手や俳優、画家やカメラマンのように創造性が必要とされるアートな活動そのものなんですよね。
つまり、DJテクニックを磨くよりも素晴らしい楽曲を作れれば、より多くの人を惹きつけることが出来るんです。

理由3. DJはDJプレイだけでは差別化ができない

これら2つの理由から、現代の音楽シーンではDJはDJだけでは差別化できなくなっているのです。

DJの音源は簡単に手に入るし、他のDJのプレイリストもすぐに分かる、ミックスも自動でできるー
となれば、自ら音楽を作るクリエイターになるしか無いんです。

DJがプロデューサーになることは、単なる技術的な進歩を超えた文化的な変化を示しています。
音楽の消費方法が変わり、ライブパフォーマンスが重視されるようになった現在、DJはただの音楽再生者から、音楽の創造者へとその役割を拡大しています。
この変化は、音楽産業だけでなく、ファンの期待にも影響を及ぼしており、DJに求められるセンスやスキルセットも変化しているのです。

DJにはDJらしい制作

まとめ

そう、全てはIT技術やデジタル化、SNSなどに関係しているんですね。
ただしそれは、「SNS上でさえ見栄えがよければいい」という訳ではないんです。

勘違いしている人も多いのでハッキリと言っておきますが、海外のシーンでは音楽性があった上でのSNS発信やビジュアルでの差別化なんです。
彼ら自身の音楽性や人間的なキャラクターを受けて、ブランディングが作られているのです。
決して、セレブの様なインスタグラムの写真が先で、その後に後付で流行りに乗った音楽を作っているわけではないんです。

MIXFUN!では今後もDJに向けた音楽制作のコンテンツを紹介していくので、一緒にDJライフを楽しんで行きましょう!!!

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