他と差の付くDJ MIXの作り方を徹底研究!
こんにちは!オンラインDJスクールMIXFUN!のDJ KOMORIです。
このミックステープ研究所では、他のDJとは一味もふた味も差の付くDJ MIXの作り方を徹底的に解説していきます!
「ただヒット曲をつないでいくだけ」の「誰でも作れそうなDJ MIX」は卒業しましょう。
テーマの選び方やコンセプトの立て方から展開の作り方などを自分ならではの視点で解説していきたいと思います。
【目次】
DJプレイリストの作り方の基本を知りたい人はこちら!
>>『初めてのDJプレイリストの作り方と選曲のコツ【EDM編】』
今回はこのDJ MIXを例に、コンセプトなどを考えてみましょう
このMIXについてはのちほど詳しくお話します
DJ MIXで陥りがちな「2つの罠」
まずは、DJ MIXを作る上で、何より大事なのは「テーマとコンセプトの立て方」
ここに時間をかけないと、いくら自分のスキルを盛り込んだり、出たばかりの新譜やヒット曲を詰め込んだところでみんなに聴いてはもらえません。
DJ MIXを作る上で、よく陥りがちなのが
「流行りのヒット曲を集めてみました」という”ヒット曲集めただけ系MIX”と
「自分はこんなに色んなジャンルPLAYできまっせ」という”オレオレ聴いてよ系”
のMIXです。
なぜこれらのDJ MIXのウケが良くないのでしょうか?
なぜ響かない? ヒット曲を集めただけのミックス
まず前者の”ヒット曲集めただけ系MIX”から。
これはよほど新譜の情報量やMIXのスキルがないと、どれも似たような内容になりがちです。
当然ですよね、ヒットした曲を集めてるんですから。笑
しかし友達は聴いてくれても、あたたのDJを知らない人はヒット曲を「聞き流す」だけで、再生数は伸びてもあなた自身のDJに興味を持ってくれません。
それはあなたのDJではなく、世界のヒット曲を聴いているだけだからです。
ヒット曲を並べるだけのお仕事は、ラジオ局やApple Music、Spotifyさんにおまかせしましょう
独りよがりになってない? オレオレ系のDJ MIX
次に”オレオレ聴いてよ系MIX”。
色んなジャンルの自分の好きな曲を集めて、J-POPからEDM、HipHopまで一つに詰め込んでしまうようなMIXです。
もちろん「自分の好きな音楽をみんなに聴いて欲しい」という衝動は、120%正解です。
これが根っこにないとDJはできません。
しかし、だからといってテーマを絞らずに色んなジャンルを詰め込んでしまうと、初めて聴くリスナーにとってどうでしょうか?
自分目線になりすぎてしまうと、リスナーに「このDJいいな!」という共感を得にくいんですね。
あなたのDJ MIXにドアを付けて看板を立てよう!
美味しくても繁盛しない、そんなレストランにならないために‥
例えば、あなたというDJをレストランに、DJ MIXを料理だと思って考えてみましょう
あなた個人のお店で、どこにでもあるチェーン店のような料理を出してもお客さんは喜んでくれませんよね。
ヒット曲ばかり集めては、これと同じようなことだと思います。
また、自分よがりの創作料理を押し付けるだけでは、例え味が良くても(選曲が良くても)お客さんはレストランに通ってもらえませんよね。
これは自分の趣味を押し付けるミックスと同じことです。
その料理に素敵な名前を付けて、そのお店にドアを付けて、看板を立てて、キャッチコピーを付けて‥
そうしてはじめて、お客さんは常連さんになってくれます。
コンセプトを立てて、DJ MIXに「タイトル」と「ジャケット」を付けよう!
つまりこれをDJミックスで言うと‥
▪他人に興味を持たれるコンセプトを立てる
▪インパクトのあるタイトルを付ける
▪カッコいいジャケットを付ける
▪キャッチコピーを付けて紹介する
これらをやって、はじめてあなたのDJ MIXは「作品」になり
聴いた人はあなたのDJの「ファン」や「常連」になってくれるんです。
例えば
「クリスマスシーズンに、みんなが聴きたい懐かしい曲のDJ MIXを作って、SNSで拡散してみよう」
「夏が近いし、ドライブにピッタリな疾走感のある曲を集めて、好きな海の写真をジャケットにしよう」
「ハロウィーンに向けて、ホラー映画のサントラとEDMをマッシュアップしてみよう」
こんな身近なちょっとしたアイデアからで良いんです。
どうですか、ワクワクしてきませんか?笑
さきほどのレストランの例とDJミックスの違いで言うと
「音楽には距離が関係ない」ことが実は大きなメリットなんです。
面白いMIXを作ってWEB上にUPして、興味を持ってもらえれば、どんなに遠くからでも飛んできてくれるお客さんがいます。
自分のMIXに海外のリスナーから「Awesome!」なんてコメントが着いたら‥最高ですよね!
刺さるコンセプトのDJ MIXを作る
聴いてくれる人の気持ちを想像してミックスを作ろう
リスナーに自分のDJ MIXを選んでもらうには
「こういうシチュエーションで聴きたい」
「こんな音楽性に特化している」という
「刺さる」尖ったコンセプトを立てるべきなんです。
あなたがまだ有名ではないDJなら、なおさらですよね。
自分のキャラクターや届けたいターゲットを明確にするんです。
DJ KOMORI的 DJ MIXのコンセプトの立て方
さて、この自分のMIX
「Sweet Life Radio – Inspired by FINESSE-」のコンセプトについて。
僕はもともと自分のルーツである90’s R&Bに加え、それと現代にLINKするためにBruno Marsの「Finesse Remix feat. Cardi B」というヒット曲を絡めました。
さらにそこに説得力を持たせるために、この曲のモチーフであるNEW JACK SWINGの中でも現代のリスナーにもFITする洗練された92~93年のアップテンポの音源に限定しています。
「何をやらないか」を考えたDJ MIXの作り方
ここで自分が意識したのは、コンセプトを「尖らせる」ことです。
安易にNEW JACK SWINGだからと言ってBobby BrownのEvery Little Step(そのジャンルの一番メジャーな曲)を入れたりしません。
「余計なことをやらない」これはとても大切なことです。
自分というブランドを確立するためには、「何をやるか」以上に「(余計な)何をやらないか」を選択することです。
また、この「Finesse Remix feat. Cardi B」がシングル・カットされたその数日後にミックスを作り始めました。
もし日本のDJの誰かがこれを先にやっていたら、作るのをやめていました。
それくらい研ぎすませたほうが「おもしろい」と、僕は思います。
ちなみに僕がmixcloudにUPするMIXは、世界のmixcloud R&Bチャートに必ずTOP 3以内に入っています。
それだけ多くの人に聴いてもらえるって、やっぱり嬉しいですよね!
と、いうことで、今回はここまで。
次回はこちらの記事で、このMIXから実際のつなぎをピックアップして解説していきます!
DJ KOMORIが実際のDJ MIXを例に徹底解説!
>>「DJ MIX研究所 2 – 流れに合ったベストのつなぎを考えよう!」