モバイルで本格DJプレイ!rekordbox アプリが大幅アップデート

こんにちは!MIXFUN!のDJ KOMORIです。

DJ機材の世界最大手ブランドPioneer DJのDJアプリ「rekordbox」のモバイル版(for iOS & Android)が大幅にアップデート!
もはや新しいアプリと言えるレベルなので、今回はその概要について紹介 & レビューして行きます!

特にPioneer DJのコントローラー DDJ-FLX4との相性がバッチリで、これさえあれば無料でもかなり本格的なDJプレイができます!

このアプリを使って自宅でDJを練習したり、友人を集めてのパーティーや、DJライブ配信などが誰でも手軽にできるようになりました。
さらにPC版のrekordboxとの連携で、DJの仕込みやプレイリストをモバイルから作成することも可能です!
もちろん機材がなくても、無料版のDJアプリだけでDJを楽しむこともできます!

この記事では、DJアプリに関してよくあるギモン
「PCが無くてどこまでできるの?」
「無料でどこまで使えるの?」
「どんな音源が使えるの?」
などにもお答えしていきます!

目次

1. モバイル用rekordboxでスマホだけでもDJが楽しめる!
2. rekordboxアプリの使い方を紹介!
3. DDJ-FLX4と相性バッチリ!サブスク契約ナシで本格DJ
4. 仕込みも出来る!PC版rekordboxと連携がアプリで出来る
5. モバイルDJのメリットとデメリット
6. まとめ

1. モバイル用rekordboxでスマホだけでもDJが楽しめる!

最初にこの「rekordbox」というDJソフトついてごく簡単に説明しておきます。

rekordboxバージョン6トップ画像

DJ機材でダントツの世界No.1シェアを誇るブランドPioneer DJ(株式会社AlphaTheta) が生んだDJソフト。
このrekordbox自体が、既に世界中のトッププロが愛用するDJソフトとなっています。

さて、このrekordboxのモバイル版は通常のアプリと同じ様にAppストアから無料版をインストールできます。
最初はiOSのみでしたが、現在はiOSとAndroidどちらにも対応しています。

無料版のアプリには機能の制限がありますが、有料サブスク契約をすることで制限を無くしたりエフェクトなどの機能を追加することも可能。

無料版とFLX4を接続時、サブスク契約時の機能のちがい

※2 再生、停止中に関わらず 縦⇔横回転を4回移行は毎回ウィンドウを表示し再生を停止する
(上記の表は2023年5月24日時点の情報で今後アップデートの可能性あり)

最も気になるポイントは、エフェクト系の機能制限と、画面を回転させて切り換える回数に制限がかかっている点でしょうか。
この辺りが気になる人は、有料のサブスク契約を検討すると良いと思います!

ちなみにサブスクの料金は
週額 $2.99
月額 $6.99
年額 $49.99
と期間が長いほどお得な料金設定になっています。(2023年5月現在)

Pioneer DJの公式ページにシステム要件なども掲載されているので参考にしてください!

rekordboxアプリではどんな音源が使えるかというと、スマホ内の音源やrekordboxのライブラリSoundCloud内のFree DJ Playlistの音源などを使ってDJミックスが可能です!(詳しくは次の章で)

また対応機材であるDDJ-FLX4をBluetoothもしくはUSB Cケーブルで接続することで、rekordboxアプリの機能をフル活用することができます!(詳しくはこちらで)

ということで、気になる・・という人はとりあえず無料で使ってみることをオススメします!

2. rekordboxアプリの使い方を紹介!

基本的に、ライブラリから曲を選ぶ→再生するという仕組みは通常のDJシステムと同じです。
しかし「rekordboxのコレクションに楽曲をインポートする」という作業が必要なので、これを説明しておこうと思います!

また、少し専門的な話になりますが・・このモバイル版にはGRIDの設定やHOT CUE、エフェクトなどの細かい設定など、PC版のDJソフトなどに近い機能が備わっています。
これらの仕組みが分からなくても、最初のアプリ起動時に簡単なチュートリアルもあるので初心者も助かると思います!

スマホのMusic内の音源やSoundCloudの楽曲を使用可能

※SoundCloudはFreeのDJ Playlist音源のみ

rekordboxのライブラリや、デバイス内のMy Musicに保存してある楽曲はもちろんプレイ可能。

さらにSoundCloudのFree DJ Playlistの音源や、Tidal(日本未上陸の音楽サービス)からの楽曲も再生可能なので、これらの曲をrekordboxのプレイリストに加えておくことも可能です。

しかし残念ながら、現時点ではSpotifyやAppleミュージックなどの音楽配信サービスには対応していません
いつの日か対応してくれるのを期待したいですね!

まずはrekordboxのコレクションに楽曲をインポートする

次にインポートしたい楽曲を選んで右上の保存ボタンを押すと、rekordboxのコレクションにインポートされます。
これでrekordboxから選んでDJプレイ可能な状態になりました。
コレクションにインポートされた時点で、楽曲にはそれぞれBPMやKey、Grid(リズムに合わせた縦線)などが自動で表示されるようになります。


この手順でインポートした楽曲は、rekordboxのコレクションから自分のデバイスの名前を選択すると一括して表示されます。
rekordboxの「コレクション」という考え方が少し分かりにくいかも知れないですが、rekordbox用の音源ライブラリに保存しておくといったイメージで覚えてもらえばOKです。

縦向き画面でプレイリスト作成やGRIDを設定

このアプリは、画面の向きによって使う機能を切り換えられることが特徴。
まず縦向きでは曲のプレイリストを作成したりGRIDを設定したりと事前準備。

画面を横に向けてDJミックス!エフェクトやスクラッチも可能

画面を横向きにすることで、曲をミックスしたりスクラッチやエフェクトを楽しむことができます。
各機能のアイコンをタップすることで、表示 / 非表示を切り替えて操作します。

再生の目印となるHOT CUEをつけておいたり、LOOPさせる機能もついています。
またEQ(イコライザー)やトリム、フィルター、簡単なエフェクトも無料で使える様になっているのも嬉しいポイントですね!

音声の出力は、もちろん直接スマホから音を出すこともできるし、ヘッドホンやBluetoothスピーカーなどを接続して鳴らすことも可能です。

3. DDJ-FLX4との相性もバッチリ!サブスク契約ナシで本格DJ

このrekordboxアプリを使う上で特におすすめしたいのが、DJコントローラーのDDJ-FLX4との組み合わせです。
デバイスとFLX4を接続するだけで簡単にDJをはじめることができるし、エフェクトなど色んな機能のコントロールも完全に対応しています!

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接続にはBluetoothもしくはUSB-Cケーブルで有線接続できます!
(ライブ配信時などは安定性から有線での接続をオススメします)
FLX4にモバイルバッテリーを接続して電源を供給すれば、いつでもどこでもDJプレイが楽しめます。

またFLX4がオーディオインターフェース(音声を外の機材と接続する)の役割をしてくれるので、スピーカーを接続すればしっかりしたサウンドを鳴らすことができます。
この組み合わせならホームパーティーや小規模なイベントなどを楽しめると思います!
(大規模なクラブやイベント会場では、スマホ自体の安定性から要検討。後述します)

FLX4を使うとどんなプレイが可能なのか、少し詳しく見ていきましょう!

FLX4の新機能「SMART FX」や「SMART FADER」がアプリで使える!

DDJ-FLX4の目玉である、DJ初心者も簡単にミックスやエフェクトが使える「SMART FX」「SMART FADER」機能がモバイルでも使えます!

「SMART FX」はいくつかのエフェクトを同時に扱う複雑な操作をツマミ一つで簡単に操作できる機能。
「SMART FADER」はBPMの違う曲同士でもスムーズにミックスができるという、ビギナーにとっては画期的な機能です。

HOT CUEやサンプラー、BEAT FXやPAD FXなど基本機能もOK!

本格的なDJシステムに不可欠なHOT CUEサンプラーBEAT FXPAD FXもFLX4に備わっているのでそのまま使用可能。
よほど複雑なDJプレイをしないのであれば、「この機能が欲しい」という機能はほぼ全て揃っていると思います!
その他に使える機能はこちらの機能表を参照してください。

他のDJアプリは有料のものが多い中で、ここまで無料で使えると嬉しいですね!

DDJ-FLX4について詳しく知りたい方はこちら!
>>DDJ-400の後継機!rekordboxとSerato DJ両対応した最高のエントリーモデル

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4. 仕込みも出来る!アプリでPC版rekordboxと連携が出来る

ここでは、PC版rekordboxの情報をモバイル版に転送して、DJプレイの仕込みや、Pro DJ LINKを使ったDJの方法を簡単に解説します!

PC版rekordboxの左下にある「SEARCH MOBILE」をクリックすると、同じWi-Fiに接続されているスマホに楽曲を転送することができます。

モバイル側の操作としては、「rekordbox(Mac / Win)と接続」のボタンを推します。

この機能を使えば、例えば移動中にスマホに転送した楽曲にHOT CUEやGRID調整をしてからPC版にデータを反映させてDJする‥なんていうこともできちゃいます!
僕自身もクラブなどの現場で、出番を待っている間にiPhoneでプレイリストを確認したり出来て重宝しています。

さらに、PRO DJ LINK機能を使うことで、スマホを直接CDJやXDJシリーズに接続してDJプレイすることができます!
これさえ準備しておけば「USB忘れた・・!」なんていうときも安心ですね!

rekordboxのモバイルと現場機材との連携については、ぜひ公式ページも参考にしてください。

5. モバイルDJのメリットとデメリット

さて最後に、スマホやiPadでDJする「モバイルDJ」のメリットとデメリットを紹介しておきます。
これはrekordboxに限らず、他のスマホ用DJアプリ全般にも当てはまることも多いと思います。

モバイルDJのメリット

・DJ機材に比べて予算が抑えられる
・持ち運びや準備がラク!
・初心者にとってもハードルが低い
この辺りは、DJアプリを使ったことがないみなさんにも想像が付くと思います!

それでは、実際にプロ機材と比べてみないと分からない、DJアプリのデメリットとは・・?

モバイルDJのデメリット

・モバイルアプリは安定性が低い場合がある

音楽を流し続けるDJプレイをする上で、これが最もネックになります。これはrekordboxのアプリが不安定ということではなく各スマホの機種や環境、通信状態に依存するからです。
スマホアプリって、原因も分からずに落ちてしまうことは少なくないですよね・・。
CDJなどの専用機材を使ってDJすれば、トラブルが起きる確率は圧倒的に少なくなります。

・PCやDJ専用機材より操作が細かくなる

アプリだとどうしてもデバイス自体が小さいので、タッチ操作での操作ミスが起こりやすくなります。
ただこの点はFLX4などを接続すればある程度は解消できますね。

・音質がプロ用のDJ機材から大きく劣る

これは当然使う機材にもよるのですが・・特に前述のDDJ-FLX4などを使わずに、iPhone or iPadからの音声出力となると頼りないです。
クラブやライブ会場などの大きなスピーカーで鳴らすにはかなり厳しいレベルの音質だと思います。

ただし!上に書いたように、PRO DJ LINK経由でCDJを使うこともできるので、これらの不安な点は解決できることになります!

個人で楽しむにはDJアプリでもOK!ビジネス利用は‥?

MIXFUN!として提言しているのは
「入場料やDJとしてのギャランティが発生するビジネス利用は、モバイルDJはオススメしない」というラインです。

自宅でのDJプレイはもちろん、友達の集まるホームパーティーや、無料のライブ配信なら全く問題ないと思います。
しかしクラブやレストランなどでお金をもらってDJする、もしくは入場料を払ったお客さんが集まる場では、上記のデメリットからモバイルDJの利用は避けたほうが無難でしょう。

具体的には「音が止まって笑い事ですむかどうか」を想定してもらうとイメージしやすいかな。笑
トラブルを回避したいなら、PC用のrekordboxであったり、CDJといったプロ仕様のDJ機材を強くオススメします!

PC用のrekordboxを使ってみたい!という人はこちら
ゼロから分かるrekordbox!ベーシックから最新機能までをプロのDJが徹底解説

6. まとめ

ということで、rekordbox モバイル版について紹介してきました!

DJ初心者の練習用としてはもちろん、ホームパーティーライブ配信、そしてPC版のrekordboxとの連携機能もあるので普段DJ活動をしている人のサポートアプリとしても活用できます!

またDJアプリは有料なものが多い中で、無料でも使える機能が多くてうれしいですね。
気になったらまずはrekordboxをインストール、その次のステップとしてサブスク版の利用やDDJ-FLX4の購入をオススメします!

DJ、楽しいですよ♪

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